これからの独立開業は非常に厳しくなるかも知れません。
美容室の多さに加え、人口は減少。
若手美容師の確保も困難を極めることが予想されています。
待遇の良い大手が雇用は有利になると感じます。
そんな中、先日独立開業のご相談をお受けしました。
友人と共同出資という形で、リスクを半減して独立開業したいと言うご相談を受けました。
開業資金(自己資金や借入れ)をすべて半々にするというお話です。
これは、まったく違う意味でリスク増大になる可能性があります。
経営者の仕事は決定権を持ち、その責任を負うことにあります。
その権利が曖昧な状態(半々)では、揉めること必須です。
一つのものごとを決めるためにいちいち揉めた上に、成功したら自分の成果。
失敗したら相手の責任…??
■広告を出すか出さないか?
■どんな広告にするか?
■備品は何を買うか?
■新しい商材を導入するか?
■面接したスタッフを採用するか不採用か?
すべてのフットワークが重くなる上に、結果に対する責任の所在が曖昧になるわけです。
共同出資ならば、せめてどちらかが多めに出資し、1人が決定権と責任をとれる形にすべきでしょう。
経営の楽しさは、責任を持って決断を続ける部分にあります。
会社員では得られない価値がそこにあるわけです。
共同出資で美容室経営をお考えの場合、ぜひ慎重に進めていきましょう。
※私はオススメ致しません。
福島県内で9店舗の美容室を運営。 社員の平均月収は35万以上、離職率5%以下を維持。 2015年〜現場を引退し、美容室経営はリモート化。 現在は主に美容室経営のコンサルティングサポートをしている。 著書「脱・職人経営」はアマゾンレビュー200件以上で韓国でも翻訳された。