美容室経営に限りませんが、経営者は毎日数字に追われます。
売上金額や平均単価、リピート率や新規客数など・・・
自社のビジネス構造を理解するためには、やはり数字で確認するしかありませんよね。
細かい数字は気にしない性格のわたしが言うのもなんですが・・・
ちょっと違う視点で、小規模な美容室が見るべき数字を紹介したいと思います。
決算書は「会社本来の価値」を示すものではない
数字の話になると、決算書の読み方をせっせと語る人がいます。
ですが、「会社本来の価値」を知るためと考えれば、実はさほど重要ではありません。
それは、決算書は単に
「きちんと税金を算出するため」
のツールでしかないからです。
ビジネスの目的が
「立派な決算書を作るため」
ならば、決算書とにらめっこしてれば良いんですが・・・
年商1億程度の美容室経営であれば、決算書の読解力などそれほど重要ではありません。
自分の経営する美容室の「強度」を見る
決算書の細かい数字よりも、実はもっとシンプルで大事な数字があります。
その数字は、
【従業員1人あたりの粗利】
です。
私が、小規模な美容室経営に大事だと思うのは・・・
「ビジネスの強度」そのものを強くすること。
質の高い美容室は、やはりこの数字を維持されています。
ちなみに、上場企業では平均的にも
【年間2000万の粗利】
を一人当たりが生み出しています。
これは、どこに生産性があるのかよくわからない事務員や清掃員の従業員も含まれますからすごいですよね。。。
1人あたりの粗利が高ければ、無駄に規模を大きくせずともきちんと利益を確保できます。
当然、その分経費を投下できるようになりますね。
人件費や、労働環境の整備、顧客サービスの向上、集客、求人・・・
これがさらにサロンの体質を強くできることは容易にイメージできると思います。
美容室で目指したい「一人あたりの粗利」は?
とはいえ、美容室で一人当たり2000万の粗利を出すのは至難の業ですよね・・・
私が目標基準にしているのは、
【一人当たり1000万の粗利】
です。
この数字を明らかに下げるような増員や出店は控えます。
もし増員した場合は、この数字の早期クリアを目指します。
すると、バランスの良い投資ができて、強度の強い美容室を構築できるのです。
さて、あなたは年商一億を何人のスタッフで売上げますか??
ビジネスは規模より質です。
ぜひ、「強度の強い小規模美容室」を構築していきましょう!
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■参考記事
→【「この度、5人の美容師が全員辞めることになりました」という美容室経営者さんからのご相談。】
福島県内で9店舗の美容室を運営。 社員の平均月収は35万以上、離職率5%以下を維持。 2015年〜現場を引退し、美容室経営はリモート化。 現在は主に美容室経営のコンサルティングサポートをしている。 著書「脱・職人経営」はアマゾンレビュー200件以上で韓国でも翻訳された。