私のクライアントさんから、成果報告がありました。
数ヶ月前までは、平均単価6500円だったサロン様です。
相談をはじめた数ヶ月前から、料金や時間単価を見直しをすすめていましたが、店舗リニューアルに伴い、メニューを一新。
結果、
「連日、平均単価9000円を超えています」
とのご報告です。
なぜ、一気に顧客平均単価が2500円も上がったのか?
今回は、このように「仕組み」の構築で成果をあげているサロンが、抑えているポイントをお伝えします。
ターゲットをよりわかりやすく明確化する
メニューを見直す際には、今よりターゲットを明確化していきます。
ターゲットが広ければ広いほど、それぞれのメニューに価値を見いだすことは難しくなります。
総合風邪薬よりは、ノドに効く風邪薬。
顧客は、もっとピンポイントの価値を探しているのです。
ターゲットを絞れば絞るほど顧客単価は上がるということが言えますね。
メニューの数を的確な数に絞る
また、単価を上げるために何か新しい特別高度なメニューを増やしたわけではありません。
ターゲットを絞っているわけですから、必要最低限のメニューに最大限の価値を作ることが可能になります。
そして、メニューの数は絞れば絞るほど、取り組む労力は減り、絞ったメニューに労力を投下できます。
シンプルになればなるほど、仕事はしやすくなり、当然成果は出しやすくなるのです。
美容師の個人能力に依存しない
私がお伝えしていることは、
「メニューの価値を最大限に伝える」
という経営者の仕事により、顧客満足度を上げるというノウハウです。
そのため、スタッフ個人の能力には依存をしない前提で考えます。
個人の脳力で単価をあげることは、仕組みではありません。
それは、あくまでまた別の話。
今回のケースも、「価値の伝え方を的確に修正した」というイメージです。
そう考えることができれば、たとえ数回のミーティングレベルでも、このように成果を上げることは可能なのです。
時間単価を考慮する
例えば、12000円のメニューに3時間もかかっていたら、時間単価は4000円にしかなりません。
これでは、時間生産性が低いので、単価を上げる意味がなくなってしまいます。
当たり前ですが、単に平均単価を上げることが重要なことではないので、
「利益が増える構造の要素のひとつ」
として、価格設定を考える必要があります。
顧客平均単価はスタッフの能力で上げるものではなく、基本的には経営者が決めることです。
「値決めは経営」
との有名な言葉通り、メニューの構築は経営者の大事な仕事と言えますね。
来年に向けて、あなたのサロンでもいまから見直してみてはいかがでしょうか??
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■参考記事
→【「この度、5人の美容師が全員辞めることになりました」という美容室経営者さんからのご相談。】
福島県内で9店舗の美容室を運営。 社員の平均月収は35万以上、離職率5%以下を維持。 2015年〜現場を引退し、美容室経営はリモート化。 現在は主に美容室経営のコンサルティングサポートをしている。 著書「脱・職人経営」はアマゾンレビュー200件以上で韓国でも翻訳された。