美容室経営者ならば、たくさん悩みがあるであろう【人材教育や育成】について考えてみます。
これについてはさまざまな取り組みがあると思いますが、一つ経営者目線で考えてみて欲しいことがあります。
それは、
売上があって、しっかり利益を出している会社には超優秀な人材しかいないのか?
ということです。
はっきりいって、そんなことはありません。
もちろん優秀な人はいるはずですが、全員優秀なエリート集団ではありません。
ではなぜ、売上と利益が出せるのか?
それはエリートに頼らなくても売上が上がる仕組みの構築がされているからです。
私が言いたいのは、
『経営者は、優秀なマンパワーをもつごく一部の人材に頼らなくてもよい会社を作ることに力を入れるべき』
ということです。
簡単に言えば、あなたの店で1番指名が多いスタイリストが突然辞めてもなんともない状態を作るべきだと言うことです。
パレートの法則があります。
八割二割の法則ですね。全社員のうち、優秀な人材は二割と言えます。
これを違う視点で考えると、経営者は他の八割のスタッフで運営が成り立つようにしておくとよいわけですね。
ビジネス的な目線で言えば、
超一流を育てる教育システム
よりも
普通のスタッフが数字を出せる運営システム
のほうに力を入れたほうがよいということです。
ぜひ、一度考えてみましょう。
あなたの店で売上を出してるトップの二割のスタッフが突然辞めた場合、赤字にならない状態ですか?
運営は成り立ちますか??
優秀な二割の人材を五割にするのはかなり大変です。
他の八割の人材だけで運営できる仕組みづくりにこそ、経営者の能力が問われてくるのではないでしょうか??
そこに美容室の長期繁栄のヒントがあると思います。
福島県内で9店舗の美容室を運営。 社員の平均月収は35万以上、離職率5%以下を維持。 2015年〜現場を引退し、美容室経営はリモート化。 現在は主に美容室経営のコンサルティングサポートをしている。 著書「脱・職人経営」はアマゾンレビュー200件以上で韓国でも翻訳された。