私の経営する美容室にはアシスタントという仕事はありません。
これからの時代、アシスタントに依存する美容室経営は安定しないと考えるからです。
少し流行ってる美容室ならば、どこもスタッフが欲しいという人材不足の時代なのに、美容師自体は減っていますから当然といえます。(人口自体減ってますが。。)
しかも、それをアシスタントという役職に限ればなおさらたいへん。
そもそもアシスタントはいずれスタイリストになっちゃいますしね。
これでは慢性的にアシスタントの数で店舗の売上もスタイリストの売上げも激変するという、とても不安定な経営状態に陥るわけです。
これを踏まえれば、アシスタントありの300万スタイリストを養成するなら、
アシスタントなしの100万スタイリストを3人育てたほうがどんだけリスクが減ることか。
そもそも、会社は学校ではないですし、まして、勉強させてるのにお金払うって経営者からしたらなんか少しおかしいわけです。
だから私は、アシスタントに給料払う分をスタイリストに上乗せしているということです。
美容師をプロ野球選手と同じと考えることもできますね。
美容師という「プロ」である以上、高卒新人だろうが、ベテランだろうが同じ立場。
新人だからといって、必ずしも補欠でなくちゃならない必要はないわけです。
レギュラーを最初から目指してもらえる環境を用意してあげるということですね。
もしくは1軍候補しか求人しない。(中途採用)
というわけで、私が考える小規模ヘアサロン経営の長期繁栄のヒントは、
アシスタントに依存しない経営状態をつくること
だと思います。
アシスタントは必要最低限でよい。
これが次世代進化系美容室の形ではないでしょうか??
※ちなみに当社はアシスタントレベルを採用した場合、営業時間にひたすらモデル練習をしてもらい、スタイリストのヘルプには入れずに教育しております。
福島県内で9店舗の美容室を運営。 社員の平均月収は35万以上、離職率5%以下を維持。 2015年〜現場を引退し、美容室経営はリモート化。 現在は主に美容室経営のコンサルティングサポートをしている。 著書「脱・職人経営」はアマゾンレビュー200件以上で韓国でも翻訳された。