これからの美容室経営においては、ますます店販の重要度は増してくると考えております。
シャンプーやヘアケア剤がもっと売れる美容室になるために、少し考え方の整理をしてみましょう。
インターネットの普及により、WEB検索をすればある程度調べることができるようになりました。
シャンプーの口コミや、情報サイトでどんな商品か調べられるわけですね。
また、ネットショップでの買い物も簡単にできる時代になりました。
これらは一見、インターネットの普及で『美容室でモノが売れなくなる』ような話に感じますが、
その逆を考えてみると、
『お客様は商品や情報を的確に選ぶことが難しくなる』
ということが言えるということになります。
たくさんの情報を得れるということには、間違った情報も入ってきてしまうことも意味します。
たくさんの種類の商品が選び放題ということは、どれが自分に合うかわからない(選べない)ことになるでしょう。
もしかしたら、偽物や古いものを買わされることあるかもしれません。
そして、あふれる情報に踊らされてしまい、なにが正しいか判断できなくなるという訳です。
まさしく情報過多が招く弊害と言えるわけです。
そうなると、実際の現場で信頼できるプロからのアドバイスの重要性というものはどんどん増してくることになります。
美容師がしっかり商品価値を把握し、お客様にお伝えすることがとても重要になってきます。
まさしく、コンサルティングをする感じです。
いまこそ、美容室でモノが売れるように力を入れるべきなのだと思います。
店販の売上げの目安としては『技術売上げ』に対して、20%〜30%を一つの指標と考えると良いと思います。
店販売上げは、美容師としての信頼度と比例しているからです。
もし、店販売上げが技術売上げの10%以下であれば、
『技術の押し売り』
になっているのではないか?と考えてみてほしいと思います。
なぜなら、美容師さんが提案したスタイルには、
「スタイリング剤での再現方法」
「ヘアケア剤での維持方法」
「シャンプーでの素材管理の方法」
のアドバイスが必要なはずだからです。
ぜひ、モノが売れる美容室づくりをはじめていきましょう。
福島県内で9店舗の美容室を運営。 社員の平均月収は35万以上、離職率5%以下を維持。 2015年〜現場を引退し、美容室経営はリモート化。 現在は主に美容室経営のコンサルティングサポートをしている。 著書「脱・職人経営」はアマゾンレビュー200件以上で韓国でも翻訳された。