小さな美容室にとって重要な指標は「スタッフ一人当たりの粗利益」である理由

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もし、私が「美容室経営者として押さえておくべき1番大切な数字はなんですか?」と聞かれたら・・・

迷わず「スタッフ一人当たりの粗利益です」と答えます。

スタッフ一人当たりの粗利益が低い場合、社員の給料を搾取して利益を残すしか方法がないからです。

 

美容師が集まる美容室を構築するためには「人材への投資」が必要になります。

◼︎美容師の年収を上げる

◼︎美容師の労働環境を整える

◼︎美容師の人材教育に投資する

そのためには、やはり一人当たりの労働生産性を高める必要があるのです。

言ってしまえば、一人当たりの粗利益をしっかり確保することを継続している限り、経営は失敗しようがないというのが極論です。

 

スタッフ一人当たりの粗利益の算出方法

美容室を経営するにあたり、お金の流れをシンプルに考えると

「粗利益の獲得」と「粗利益の分配」

の2つしかありません。

 

美容室における粗利益とは、

【売上−原価(材料費)】

で考えて良いでしょう。

 

個人的には、売上にかかる変動費として水道光熱費を入れて考えてもいいかと考えます。

この粗利益をスタッフ数で割ると一人当たりの粗利益を算出できます。

 

正社員を1、パートを0.5で計算してみてください。

月間のスタッフ一人当たりの粗利益が50万なら、年間の一人当たりの粗利益は600万と計算することができます。

 

美容室の労働分配率は40%〜50%が目安

ちなみに、粗利益から払う人件費の割合を労働分配率と言います。

これは、多すぎても少なすぎても問題があります。

 

人材がビジネスの「キモ」である美容室においては・・・

概ね50%前後を指標にしたいところです。

 

当然、スタッフが多いと一人当たりの人件費は低くなりますから、少ないスタッフで粗利益を獲得することが大事になってくるのです。

 

目標はスタッフ一人当たりの粗利益1000万

このスタッフ一人当たりの粗利益は、上場企業だと2000万〜5000万という高い数字になってきます。

美容室ではなかなか現実的ではありませんが・・・

 

美容室が目指したいところは、スタッフ一人当たりの年間粗利益1000万という大台でしょう。

この数字があれば、小さな美容室でも質が高く強いビジネスだと判断することができます。

 

労働生産性を高める方法はたった2つ

一人当たりの粗利益、つまり労働生産性を高める方法は2つあります。

 

それは

■ビジネスの付加価値を高めること

■ビジネスの効率化をすること

に2つです。

 

付加価値を高めるという方法は、いわゆる客単価アップで対策します。

値上げやメニューを見直すことなどで、1時間あたりの客単価を高めることなどにより、効率的に粗利益を増やすことができます。

 

また、オペレーションを効率化し回転率を高めることでも労働生産性は高まります。

ただし、人口の減少・美容師求人難などを考慮すれば、回転率などのサロンワークの効率化による生産性アップは時代に合う対策ではないかもしれません。

 

となれば、小さな美容室が取り組むべき対策は

【高付加価値サロンづくりによる労働生産性の向上】

が最優先なのではないかと考えます。

 

 

美容室経営者にとっても、売上高1億を目指すことは1つの基準にしている方は多いでしょう。

見栄えも良く、一見すると「儲かってそう」に感じますからね。

しかし、売上高が1億あっても、「スタッフが何人なのか」でビジネスの「質」は大きく変わります。

 

未来を見据えた経営をするためにも、「スタッフ一人当たりの年間粗利益」という指標を最重要視してサロン経営に取り組むことがオススメです。

 

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鈴木和敏

鈴木和敏

株式会社 髪研代表取締役
SBA(サロンビジネスアカデミー)主宰。 福島県内で6店舗の小さな美容室を展開し10年以上、前年比約120%の売上アップを継続中。 スタッフ一人当たりの労働生産性は年間1000万円を越える。 現場をスタッフに任せても安定して「億越え」する美容室経営をテーマに、【利益率の高い美容室】【離職率の低い美容室】を構築したい方へのサポートを中心に活動。 信条は「スタッフは経営者にとっての最上位顧客」「美容室経営は美容師の仕事の延長ではなく経営者への転身」など。
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