美容室経営において「売上アップ」と「利益アップ」は比例関係にはない事実

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セミナーやイベントなどでたくさんの美容室経営者さんとお会いする中で、私にはいろいろなご相談をいただきます。

中でもトップは美容師求人の話。

その次に多いのが、新規集客です。

もちろん「売上アップ」にはどちらも重要な課題です。

 

しかし、それがあなたの美容室経営における「最重要課題」かどうかは、また少し違う話になります。

なんのためにビジネスをしてますか?

そもそも、あなたはなぜ美容室を経営しているのでしょうか?

 

■顧客サービスをもっと充実・追及したい

■スタッフに美容師として、もっと幸せになってもらいたい

■店舗展開や新規事業を立ち上げ、地域貢献&社会貢献がしたい

■経営者自身の豊かな生活

・・・

 

あなたがボランティアではなく、ビジネスとして美容室を運営してるのであれば・・・

まず必要な数字は「利益」です。

 

「売上」ではなく「利益」です。

 

利益がなければ、顧客サービスの向上も雇用環境の充実も難しいですよね?

事業展開や地域貢献も・・・

あなたが掲げる目的がなんであれ、利益が【源泉】になっていくはずです。

 

もし、ビジネスの目的が明確にあるなら、それを実現する為にはどのくらいの利益が必要かを算出することが可能です。

つまり、あなたが欲しい利益から逆算して売上目標をたてる必要があるのです。

 

「売上アップ」と「利益アップ」はイコールではない

増やしたいのは利益なはずのに、いつの間にか売上ばかり追ってしまいがちです。

しかし、売上アップと利益アップは比例関係にあるわけではありません。

 

例えば、もし売上はそのままで経費を100万減らすことに成功した場合、利益はそのまま100万アップします。

また、売上を100万増やすために、もし広告費を100万使ったら利益は変わりません。

いや、対応コストが増えてるわけですからむしろマイナスです。

 

このように考えると、売上アップと利益アップは比例関係にあるわけではありません。

そもそも、わけて考えていく必要があるわけです。

 

今ある「資産」にこそもっと目を向けるべき

新規集客をするための労力は、一度ご来店のある方に再来いただく労力の5倍〜10倍かかると言われています。

広告費の増加や顧客対応コストの大きな増加が伴うからです。

つまり、基本的に新規集客は利益を圧迫するのです。

 

それは美容師の求人採用も同じです。

採用コストがかかる上、しばらくは生産性は下がり、人件費率も上がるでしょう。

 

今ないものに目を向ける前に、まずは今ある資産にもっと目を向けるべきです。

上位客がもっと喜ぶサービスをして売上を上げることや、今いるスタッフの生産性アップやキャリアアップなどですね。

 

美容師が辞めてしまう体質を改善しなければ、労力を使って採用したところでまたすぐ辞められてしまうでしょう。

既存客の生涯価値(LTV)が低い状態で、新規集客ばかり取り組むのも同様です。

これでは、いつまでたっても利益効率は上がらないのです。

 

ビジネスをしているのに、なぜか「利益を増やしたい」とストレートに相談されることはあまりありません。

ボランティアなら、経営の勉強など特に必要ありませんからね。

 

あなたが美容室を経営する目的にもよりますが・・・

一度、売上アップと利益アップをわけて考えみてはいかがでしょうか?

 

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鈴木和敏

鈴木和敏

株式会社 髪研代表取締役
SBA(サロンビジネスアカデミー)主宰。 福島県内で8店舗の小さな美容室を運営。 25歳の時に一人で開業して以来、0%〜5%以下の離職率を13年間継続中。 開業当初は「美容師の延長」で職人経営をしていたが、震災で資金ショートした時に「このまま職人経営ではスタッフを不幸にする」と感じ、経営者への転身を決意。 35歳でハサミを置いてからは、スタッフ一人当たり年間粗利額1,000万という基準値もクリア。 社員の平均月収は役職がない若手スタッフの平均でも35万以上を維持し、店長平均は50万を超える。 現在は、自身の経験と実績をベースに「年間利益2000万以上」「現場を任せて億越え」などの実現を目指す方へのサポート活動が中心。 信条は「経営者にとってはスタッフが最上位顧客」「美容室経営は美容師の仕事の延長ではなく経営者への転身」など。

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