4月から消費税率が変わります。
皆さんの美容室ではどのような対応をされますでしょうか??
■税込み価格(内税)としてそのまま据え置く
■メニューはそのままで、消費税率8%(外税)
■メニューの見直し(価格改正)をし、値上げを行う
お客様のご負担を減らすということで、内税のまま「据え置き価格」をお考えでしたらちょっと危険です!
それは値引き戦略と変わらないことになってしまうからです。
資金力がある『大手』ならまだしも、
小規模ヘアサロンが提供するお客様への価値が「価格の安さ」となってしまってはいけないのです。
美容室の売上げは
『客単価』×『客数』×『来店周期(リピート率)』
でなりたっています。
この3つの数字を伸ばせば売上げは上がるのですが、なかでも一番最初に取組むべきことが『客単価』のアップです。
○単価が1万円の場合
10人の新規集客 = 売上げ10万円
○単価が5000円の場合
10人の新規集客 = 売上げ5万円
同じ数の新規にご来店いただいても、このように売上げとしては半減してしまうわけです。
1、単価アップ
↓
2、来店周期(リピート率)アップ
↓
3、客数アップ
このような順番で取組むことが大切になってきます。
集客にあの手この手を使うよりも、まず先に客単価を上げることが売上げアップの近道なのです。
単価を上げたいときに、考えられる方法はいくつかあります。
■付随したメニューをおすすめしていく『クロスセル』
ハンバーガー屋さんで言う「ポテトいかがですか?」というプラスαの方法です。
■ワンランク上のメニューをおすすめする『アップセル』
上級のトリートメントコースなど、ランクアップをアプローチする方法です。
■メニュー構成の見直し(高単価メニューの追加)
高単価メニューを作るなど、メニュー自体を見直します。低価格のメニューがなくなるなどで、必然的に単価を上げます。
■基本メニューを値上げ
カットなど、基本的なメニュー自体を値上げします。強制的に単価を上げます。
一番効果が早いのは、「値上げ」や「メニューの見直し」になります。
繁盛店というのは、必ず定期的に値上げを行っています。
「値下げ」でつぶれた店は多く聞きますが、「値上げ」でつぶれるお店は実はなかなかありません。
必要なのは、オーナーさんの決断です。
ぜこの機会に、料金やメニューの見直しを行ってみてはいかがでしょうか??
福島県内で9店舗の美容室を運営。 社員の平均月収は35万以上、離職率5%以下を維持。 2015年〜現場を引退し、美容室経営はリモート化。 現在は主に美容室経営のコンサルティングサポートをしている。 著書「脱・職人経営」はアマゾンレビュー200件以上で韓国でも翻訳された。