脱職人認定講師の神崎智樹です。
前回まで労働環境について詳しく書いてきました。
スタッフが働き続けいく理由に労働環境はとても大切です。
では話題を変えて、なぜスタッフが辞めていくのか?
を考察していきます。
【なぜ美容室スタッフは辞めていくのか】
現在の美容業界において、スタイリストの確保は非常に深刻な問題です。
厚生労働省が公表している「新規短大等卒就職者の産業別離職状況」によると、平成30年3月卒 新規短大等就職者の中で、美容師を含む生活関連サービス業に就職した人数は14,516人でした。
その内、1年目までに離職した人は8,220人、2年目までに離職した人は6,633人、3年目までに離職した人の数は8,027人となっています。
このデータから、実に56.6%もの人が就職から3年以内に離職していることがわかります。
今回取り上げた『美容師を含む生活関連サービス業』の中には美容師以外の職種の方も含まれますので、美容師だけに絞ると、もっと高い離職率になることが予想されます。
では、スタッフが定着せずに辞めていく理由は、一体何なのでしょうか?
人によって事情は様々ですが、分析していくと、その理由は大きく分けて3つ存在します
辞めていく理由 その ① 『労働環境・待遇』
まず1つ目の理由は、スタッフにとって魅力的な労働条件を提示できていない、という点です。
・休日が少ない
・拘束時間が長い
・給料が低い。また、なかなか上がらない
・社会保険に加入していない
・福利厚生が整っていない
これらは、これまでの美容業界では「当たり前」として捉えられてきたという現状があります。
スタッフに継続的にサロンに関わってもらうためには、これらの見直しと改善は必須です。
要は、他店と比較するのではなく、「他業種」と比較するということです。
働くスタッフは、他店とはもちろん、他業種の労働条件とも比較しています。
美容師の仕事が楽しいけども、努力や労力に見合っていないと感じれば、他業種への転職も選択肢に入ります。
次回へ続きます。
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Myhair 私ノ髪 LUMOSat.myhair 代表取締役。
四国・香川県のそのまた地方都市で2店舗のサロンを経営。
経営を始めた当初はスタッフの入社と離職を繰り返し苦しんでいたが、スタッフとの関係性を改善することを決意。
それに加えて美容師の待遇改善を目指し脱ブラックサロン化を進め、一日8時間労働、時間外手当100%支給、有給休暇10日以上消化、日曜日定休、復帰しやすい育児休暇後の制度などを導入。現在は50%のスタッフが勤続10年以上であり、業績向上に貢献してくれている。
また、スタッフの所得向上を目指して「売上UPの仕組み」を取り入れ、客単価3000円以上UP,売上前年対比120%UP,キャシュフロー6倍、純利益160倍を達成するなどの実績をあげる。
経営者のリスクヘッジも提唱し、労務環境整備、資金繰り改善にも精通。