『いまサロン経営の課題としていることは何ですか?』
私が質問をすると、真っ先に
『新規集客です!』
という答えを出す美容室経営者さんは多いです。
たしかに、新規集客はどこのサロンも大きな課題です。
しかし、本当にあなたのサロン経営の課題が『新規集客』なのかどうかはちょっと話が変わってきます。
それは何故でしょうか?
ちょっといくつか理由を挙げたいと思います。
経営者にとってみるべき数字は「利益」
そもそも経営者のあなたは、美容室を繁栄させたり、顧客サービスを充実したり、スタッフの雇用環境を整備したいとお考えなはずです。
そのために、本当に必要な数字は【利益】ではないでしょうか?
利益が、事業を発展させますから、それは間違いではありません。
しかし、よくよくお話を聞いていると、客数を増やすことそのものが目的になってしまっているケースが実際に結構あるのです。
必要な利益を無視して、『新規集客したい』と言ってたりしませんか??
新規集客は一番コストがかかる
新規集客は、一番コストや労力がかかります。
ということは、利益を減らす作業を同時に行ってしまうという事実も考えなくてはなりません。
極端な例だと、家賃交渉などいろいろ無駄な経費削減をするだけで目標利益を達成してしまう方もいたりします。笑
また、メニューの見直しによる客単価の向上や、休眠客や失客リストへのアプローチに取り組む方が、ムダに利益を圧迫せずに売上の向上が見込めるのです。
小さなサロンは、お客さんを絞るべき
そもそも、小さなサロンには、大手企業のようなマーケティングを行う体力などありません。
つまり、お客さんは絞ることの方が大切です。
それは、
「より少ない客数で利益を上げるビジネス構造」
にすること。
質の高いサービスを提供し、質の良いお客さんをきちんと選んでいくべきないのです。
おかしな話なんですが、客数も売上も少なくして利益を最大化することを先に考えた方が、結果的には客数も売上も伸びてしまうと言えるのです。
あなたのサロンは開業何年目?
あなたが美容室を開業して三年を越えているならば、基本的に新規客数は総客数の10%程度が一般的な目安です。
どんなにリピート率が高くても、お客さんの引越しや病気など、やむを得ない理由で失客はあるから新規獲得は必要です。
しかし、開業三年を過ぎていて、もし新規客数が10%では利益が足りていないような状態ならば、それはリピート率の改善が先です。
わかりやすく例えれば、ザル状態で水を汲んでいるようなものだからですね。
そんな状態で、コストがかかる新規集客をいつまでも繰り返したら、悪循環になってしまいます、、、
しかもエリアビジネスですから、失客が増えれば増えるほどどんどん新規集客は厳しくなってしまいます。
まずは、リピート率を十分高める仕組みを構築してから、新規集客に取り組むべきなのです。
以上の理由で、本来ならば新規集客は一番最後に考えることがオススメです。
利益を最大化するためには?
1度考えてみてはいかがでしょうか?
美容室経営のご相談はLINE@で
現在私のLINE@では経営相談を無料でお受けしています。
PCの方は【 @kazu_kamiken 】で検索を。
※ご相談内容はプライバシーを保護した上で、SNSなどで公開させていただく場合がございます。ご了承の上ご相談ください。
福島県内で9店舗の美容室を運営。 社員の平均月収は35万以上、離職率5%以下を維持。 2015年〜現場を引退し、美容室経営はリモート化。 現在は主に美容室経営のコンサルティングサポートをしている。 著書「脱・職人経営」はアマゾンレビュー200件以上で韓国でも翻訳された。